海南市の酒造メーカーで、南高梅を使った梅酒の初仕込みが行われた。今朝運び込まれたのは、契約農家で収穫されたおよそ八点五トンの大粒の南高梅で、梅の日に合わせて、ことしの梅酒づくりが本格的に始まった。
特産として知られる南高梅は、大粒で果肉が厚く、やわらかいのが特徴である。今回、酒蔵に届けられたのも、そうした良質な大粒の梅で、梅酒の原料として丁寧に仕込みに回されていった。
運び込まれた梅は、まず水で洗われたあと、大きな熟成タンクの中へと入れられていった。作業が進むにつれて、酒蔵の中には甘酸っぱい梅の香りが広がり、初仕込みらしい雰囲気に包まれた。
ことしの梅の出来について、地元のJAによると、冬の気温が低かったため、無事に育つかどうか心配されたという。しかし、春になって気温が上がったことで、梅の生育は順調に進んでいった。
その結果、ことしの収穫量も平年並みとなり、良い梅ができたということである。天候への不安はあったものの、最終的には例年と変わらない、質の高い梅がそろう形となった。
仕込まれた梅酒のうち、早いものでは、ことし十一月に「梅酒ヌーボー」として出荷が始まる予定である。新酒ならではのフレッシュな味わいが楽しめる商品として、販売が見込まれている。
さらに、じっくりと熟成させた梅酒は、来年の秋に出荷される計画だという。国内はもちろん、海外のおよそ二十五か国にも出荷される予定で、地元産の梅酒が広く海を渡ることになる。
