Anthropic社が開発した最新のAI「ミュートス」が、サイバーセキュリティ防衛の強化に活用されることになった。このAIは人間が見落とす複雑なシステムの欠陥を発見できる能力を持つが、同時に悪用されるとサイバー攻撃を仕掛けることも容易になるリスクがある。
Anthropic社は能力が高すぎるとして、ミュートスを一般に公開することを見送っている。代わりにアメリカ政府のほか、GoogleやAppleなどの一部の企業に限定して活用できるようにした。悪用される前に防衛力を強化する狙いがある。
日本政府も関係省庁や大手銀行などの一部企業がミュートスを活用できるよう調整を進めている。日本政府関係者は「AIが急速に進化し続けているので、サイバーセキュリティの強化もそのスピードに合わせないと取り残される」と話している。
ミュートスのような高性能AIは、重要インフラ施設や金融機関のシステムの欠陥を見破られてハッキングされた場合、大規模な停電や経済への混乱を招きかねない。G7をはじめ世界で対策が急がれており、悪用防止と防衛力強化のバランスが重要な課題となっている。
