民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、今月中に値上げとなる食料品や飲料品は、調味料や即席麺などで1078品目に上りました。これは先月の13倍と大幅な増加で、家計に直結する身近な品目で値上げが相次いでいることを示しています。
値上げとなる品目を見ますと、パンが最も多く、次いで冷凍食品やカップ麺などの加工食品が並んでいます。日々の食卓に欠かせない品が幅広く対象となっており、消費者にとって影響の大きい内容となっています。
値上げの動きは今月にとどまらず、この夏は値上げラッシュとなる見通しです。帝国データバンクによりますと、来月は今月を上回る2269品目が値上げされる予定で、夏場にかけて負担がさらに重くなることが懸念されています。
こうした物価高が続く中、大手スーパーのイオンは食料品などの値上げをしない宣言を打ち出しました。価格凍結と銘打って、あえて値上げをしないことをアピールする動きも出てきており、相次ぐ値上げとは対照的な姿勢を見せています。
イオンでは、プライベートブランドのカップラーメンやマヨネーズなど、およそ3500品目の価格を8月末まで据え置くとしています。物価高が家計を圧迫する中で、当面の価格を固定することで消費者をつなぎとめる狙いがあるとみられます。
イオンによりますと、この価格据え置きは、原料の調達ルートの見直しや、包装をシンプルにするなどしてコストを削減することで実現しているということです。値上げと据え置きという企業ごとの対応の違いが、夏の消費の現場で鮮明になっています。
