JALとドコモが連携し、携帯電話の料金プランであるアハモを利用しながら、JALのマイルがためられる新たなプランの提供を始める。航空会社と通信大手が手を組む形で、利用者にとっては日々の通信料の支払いを通じて航空のマイルを積み上げられる仕組みとなり、両社の顧客の取り込みをめぐる動きとして注目される。
新しいプランは、今月二十五日から提供される。料金は通常のアハモと同じ月額料金に据え置かれており、追加の負担なしでJALのマイルがたまりやすくなるなどの特典が受けられるのが特徴である。利用者は、慣れ親しんだ料金体系を維持したまま、新たな付加価値を得られることになる。
特典の中身も具体的に示されている。新規でこのプランを契約した場合には千マイルが受け取れるほか、継続して利用することで月々百二十五マイルが付与される。日常的に携帯電話を使い続けるだけで、一定のマイルが自動的に積み上がっていく設計になっている。
さらに、国内のランダムな空港へ往復千五百マイルで行けるクーポンも、年に一回利用できるという。行き先があらかじめ決まっていないという遊び心のある仕組みで、ためたマイルを実際の旅行につなげやすくする狙いがあるとみられ、利用者の関心を引く特典となりそうである。
JALは、去年四月からモバイル通信サービスの提供を始めている。今回、海外でのデータ通信が追加料金なしで利用できるアハモのサービスを加えることで、プランの選択肢を増やし、より幅広いニーズに応えたい考えである。出張や旅行で海外に出る利用者にとっては、使い勝手の良さが強みとなる。
一方で、今回の連携はドコモにとっても大きな意味を持つ。ドコモがアハモのサービスを他の企業に提供するのは、今回が初めてのことだという。自社ブランドの料金プランを他社のサービスと組み合わせて展開する新しい取り組みであり、通信事業の広がりを探る動きとして位置づけられる。
両社は、この連携を通じて互いの経済圏の拡大につなげたい考えである。航空のマイルと携帯通信という異なる分野のサービスを結びつけることで、利用者を双方のサービスに囲い込み、長期的な顧客の確保を目指す戦略がうかがえる。今後、同様の連携が他の分野にも広がるかどうかが注目される。
