産経新聞社は、東北地方6県での産経新聞と産経スポーツの発行を11月いっぱいで休止すると明らかにした。対象となるのは東北の6県における両紙の発行である。
一方で、取材の拠点である支局については、これまで通り維持するとしている。発行を休止した後も、支局を通じた取材活動そのものは続けていく方針だ。
新聞各社はこれまで、全国に新聞を届けるための宅配網を構築してきた。読者の自宅へ新聞を配達するこの仕組みは、日本の新聞業界を支えてきた基盤の一つである。
しかし近年は、その体制を縮小する動きが相次いでいる。昨年8月には、朝日新聞など複数の新聞社が土曜日の夕刊を休止していた。
今回の産経新聞社による東北6県での発行休止も、こうした業界全体の縮小の流れの中に位置づけられる。宅配網の維持や紙面の発行をめぐる環境が、各社にとって厳しさを増していることをうかがわせる動きとなった。
産経新聞社は、発行を休止する一方で支局と取材体制を残すことで、東北地方における報道機能そのものは維持する構えを示している。今後、同社が地域での紙面や情報発信をどのような形で続けていくのかが焦点となる。
