中国東北部の黒竜江省で大規模な砂嵐が発生し、不安定な大気の影響で突風が吹き荒れた。大量の砂塵が巻き上げられ、街は一分足らずで辺り一面真っ暗になるという異常な光景が広がった。
各地で台風並みの強風が観測され、多くの建物に被害が出ている。巨大な砂の壁が迫る映像は、まるで災害映画のような光景として広く報じられた。住民たちは突然の暗闇に恐怖を感じ、屋内に避難した。
ハルビン市ではコンサートが開催される予定だったが、会場の天幕が砂嵐の強風で吹き飛ばされるなどして中止に追い込まれた。会場にいた観客からは空が真っ黒になりみんな逃げ出したとの証言が寄せられている。
砂嵐の影響で広範囲にわたって停電が発生した。電力供給が途絶えた地域では、住民の生活に大きな支障が出ている。復旧作業が急ピッチで進められているが、被害の全容はまだ把握されていない。
遊園地では衝撃的な場面が目撃された。ジェットコースターが砂嵐の影響で逆さまの状態で停止し、乗客らはレールの下を歩いて避難するという危険な状況が発生した。怪我人の有無については現時点で確認されていない。
中国東北部では近年、砂嵐の発生頻度が増加傾向にあり、気候変動との関連が指摘されている。乾燥化の進行と砂漠化の拡大が、こうした大規模な砂嵐の発生リスクを高めているとの見方がある。
今回の砂嵐は規模と突然さにおいて住民を完全に不意打ちする形となった。数分前まで普通だった空が一瞬にして暗黒に変わるという経験は、多くの住民にとって生涯忘れられない出来事となった。当局は被害状況の把握と復旧に全力を挙げている。
