大型で非常に強い台風十三号が、沖縄・奄美地方にかなり接近している。台風は時速十五キロと、自転車ほどのゆっくりとした速度で沖縄本島の北を進んでおり、暴風域が長時間にわたって同じ地域に居座る恐れがある。動きが遅いことは、雨や風の影響が長引くことを意味しており、住民には厳重な警戒が求められている。
自治体の対応も急ピッチで進んでいる。奄美市や徳之島町などでは、合わせて四万五千七百世帯に避難指示が出された。強まる雨と風を前に、対象となった地域の住民は早めの避難を迫られている。
建物への被害もすでに確認されている。ある建物は鉄骨がむき出しになり、残された外壁も風が吹くたびに大きく揺れている。外壁は高さおよそ四メートル、幅五メートルにわたって崩落した。さらに、相撲道場の矢倉が潰れるなどの被害も出ている。
街なかにも台風の影響が広がっている。道路は海のように冠水し、風で飛ばされてきたとみられるゴミ箱が水面に浮かんでいる。普段は多くの人でにぎわう国際通りでもシャッターが下ろされ、人影はまばらとなった。
記録的な暴風も観測された。名護市では最大瞬間風速四十二メートルを記録した。これは走行中のトラックが横転するほどの非常に強い風を意味している。午後三時の時点で、雨と風は特に本島北部で激しさを増した。
避難の動きも本格化している。市内では七カ所で自主避難所が開設された。設けられたテントには三十三世帯、四十一人が身を寄せ、不安な時間を過ごしている。
気象当局は引き続き警戒を呼びかけている。雨雲レーダーを見ると、午後一時ごろから雨雲が本島北部を中心に長時間居座り続けていることがわかる。気象庁は東村など沖縄本島北部に、警戒レベル四に相当する大雨の危険情報を発表した。これまでに七人が怪我をしているという。
