非常に強い勢力を維持したまま沖縄の先島諸島に接近している台風九号について、気象台はついに暴風警報を発表し、警戒が一段と強まっています。暴風警報が出されたのは宮古島地方で、宮古島市や竹富町など、あわせて四つのエリアが対象となりました。同時に、これらの地域を含む広い範囲で波浪警報も発表されており、海と陸の両方で厳重な警戒が呼びかけられている状況です。
沖縄気象台によりますと、石垣島などでは最大瞬間風速で七十メートルにも達する猛烈な風が吹き荒れると予想されています。これは、かつて石垣島や与那国島に甚大な被害をもたらした過去の大型台風に匹敵する規模だとされており、暴風による停電や飛来物などへの警戒が強く求められています。
交通機関への影響は一段と拡大しています。台風の接近に伴い石垣空港などが閉鎖され、沖縄と各地を結ぶ空の便は合わせて三百六十便が欠航し、およそ四万人に影響が出ています。当初は日本航空が五十九便、全日空が百四便の欠航を決めていましたが、その後さらに欠航が広がりました。島と周辺の離島を結ぶ船の便もきょうから全便が欠航しており、先島諸島の学校もきょうは休校となるなど、市民生活への影響も広がっています。
台風による雨と風のピークは、今夜から明日の朝にかけてと見込まれています。特に明日の朝にかけてが最も影響が大きくなるとみられ、その後は徐々に風は弱まっていくものの、高波やうねりの影響はしばらく残る見通しです。気象台は、ピークを越えるまで決して油断しないよう呼びかけています。
海の状況も急速に悪化しています。沖縄本島地方や大東島地方を含む広い範囲で波の高さが六メートル以上の大しけとなっており、夜になると十メートルに達するおそれもあります。専門家は、六メートルを超える波の段階でも海に近づくのは非常に危険だとして、沿岸部には決して近寄らないよう注意を促しています。
現地の八重山郡竹富町からの中継では、リポーターが五分ほど前から風が強まり、強い雨が降り出したと伝えました。台風の外側の雲がすでに先島諸島を中心に沖縄本島地方にかけて広くかかってきており、雨は降ったり止んだりを繰り返しながら、風がじわじわと強まっていくという、台風接近前の独特の天気変化があらわれています。
暑さが厳しい時期と重なることもあり、停電のリスクとその備えについても注意が呼びかけられています。気象の担当者は、停電が起きても冷蔵庫は二、三時間ほどは冷気を保てることや、エアコンや扇風機が使えなくなった際の熱中症対策をあらかじめ確認しておくことなど、具体的な備えを進めておくよう促しました。
先島諸島ではこれから午後にかけて徐々に荒れた天気へと変わり、今夜以降は大荒れの天気になる見込みです。気象台と専門家は、暴風警報と波浪警報が出ている地域の住民に対し、外出を控え、危険な沿岸部や増水した場所には近づかないよう、そして台風のピークが過ぎるまで安全な場所で過ごすよう、重ねて強く呼びかけています。
