気象庁は六月一日午後二時、九州南部が梅雨に入ったとみられると発表した。台風六号の北側に梅雨前線が停滞しており、九州には一部活発な雨雲がかかっている状況で、この先も前線の影響で曇りや雨の日が多くなると予想されている。
今年の九州南部の梅雨入りは平年と比べて二日遅く、昨年より十六日遅い時期となった。昨年は五月中旬という極めて早い時期に梅雨入りしていたため、今年は大幅に遅れた形だが、平年と比較すれば概ね例年並みの時期となる。
問題は梅雨入り直後のタイミングで台風六号が接近していることだ。気象庁は九州南部について、翌日にかけて台風が近づくため、梅雨入り直後から警報級の大雨となる可能性が高いと警告している。通常の梅雨とは異なり、初日から激しい降雨が予想される異例の事態となっている。
大雨に伴い、土砂災害や河川の増水などに対する厳重な警戒が求められている。特に九州南部の山間部では、梅雨期に入って地盤が緩みやすくなることに加え、台風による集中的な降雨が重なることで、土砂崩れのリスクが急激に高まる恐れがある。
台風六号は沖縄に大きな影響を及ぼしており、既に全日空と日本航空の沖縄発着全便が欠航となるなど、交通への影響が広がっている。台風が北上を続けることで、九州南部への影響も今後さらに強まる見通しだ。
気象庁は今後の梅雨期間中、前線の活動が活発化する時期には線状降水帯が発生する可能性もあるとして、最新の気象情報に注意するよう呼びかけている。特に東海地方と鹿児島県については、翌二日にかけて線状降水帯の発生が予測されている。
梅雨入りの発表は毎年の季節の節目となるが、今年は台風との同時進行という厳しい条件でのスタートとなった。住民に対しては、避難経路の確認や非常持ち出し品の準備など、早めの防災対策が強く推奨されている。
