台風六号が九州地方に接近し、各地で深刻な被害が拡大している。宮崎市は市内全域の約二十万三千三百十六世帯に避難指示を発令し、住民に対して直ちに安全な場所への避難を呼びかけた。宮崎県内では昨日から断続的に激しい雨が降り続いており、今日の昼前から夕方にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがある。
台風が明け方に最接近した奄美地方を中心に、鹿児島県内では三万戸以上が停電する事態となった。与論島では浄水場の屋根が破損し、雨水が混入したため、今夜まで水道水を飲み水として使用することができなくなっている。ライフラインへの深刻な影響が住民生活を直撃している状況だ。
鹿児島市は午前十時に市内全域のおよそ十三万世帯に避難指示を発出した。夕方にかけて台風の最接近が見込まれる垂水市や渋谷市などでも相次いで避難指示が出されており、不要不急の外出を控えるよう強く呼びかけている。鹿児島中央駅前では時間の経過とともに雨風が著しく強まっている。
宮崎県には新しい警報運用体制のもとで初めてレベル三の土砂災害警報が発表された。数時間後にはさらに危険な場所から全員が避難すべきレベル四の土砂災害危険警報に切り替わるおそれがあるとして、気象庁は最大限の警戒を求めている。土砂災害への厳重な備えが不可欠な状況だ。
交通機関への影響も深刻化している。空の便では九州や四国を発着する便を中心に、日本航空が百七十便、全日空が七十一便の欠航を決定した。明日もさらに多くの欠航が見込まれ、日本航空は二百六十九便の運休を予定している。利用者は最新の運航情報を確認するよう求められている。
沖縄県ではこの台風でこれまでに九人が負傷したほか、住宅六棟が一部損壊する被害が確認されている。道路の冠水や落下物、倒木などの被害情報も各地から寄せられている。政府は関係省庁と連携し、被災地域への支援体制を整えている。
台風六号は明日にかけて本州に接近する見込みで、西日本と東日本では災害級の大雨に対する厳重な警戒が必要とされている。また気象庁は午前十一時、大雨が予想される四国地方の梅雨入りを発表した。台風と梅雨前線の相乗効果により、記録的な降水量となる可能性も指摘されている。住民は自治体からの避難情報に注意し、早めの行動を心がけてほしい。
