名古屋市の横山美術館で、ノーマン・ロックウェル展が始まった。ノーマン・ロックウェルは、二十世紀にアメリカで活躍したイラストレーターで、その作品世界を切り口にした企画展となっている。
今回展示されているのは、ロックウェルのイラストを題材にした陶磁器の作品である。これらは愛知県瀬戸市で作られたもので、作品を通してアメリカの当時の文化や人々の暮らしぶりが感じられる内容となっている。
これらの作品には、海を渡ってきたという背景もある。横山美術館によると、展示されている陶磁器は一九七〇年代以降にアメリカへ輸出されていたものだということで、当時の海外向けの製品としての一面も持っている。
見どころの一つは、瀬戸の職人たちの確かな技術である。作品からは、元のイラストには描かれていない部分まで立体的に再現した職人の技術の高さがうかがえ、平面の絵を陶磁器へと作り替えた手仕事の妙が伝わってくる。
アメリカの文化と瀬戸の焼き物が出会ったこの企画展は、一定の期間にわたって楽しむことができる。横山美術館でのこの展示は、九月二十七日まで開催されている。
