韓国のプサンで開かれているユネスコの世界遺産委員会で、奈良県の「飛鳥・藤原の旧都」を世界文化遺産に登録することが正式に決まった。日本で初めて中央集権国家が築かれたことを示す貴重な遺跡群が、世界の宝として認められた形となった。
飛鳥・藤原の旧都は、宮殿の跡や古墳などで構成される遺跡群で、古代の日本の姿を今に伝えている。中国や朝鮮半島との交流を物語る貴重な遺産であることなどが高く評価され、今回の世界文化遺産への登録につながった。
今回の登録によって、日本の世界遺産は文化遺産と自然遺産を合わせて二十七件となった。飛鳥・藤原の旧都は、ことしの世界遺産委員会で新たにその一覧に名を連ねることになる。
奈良県の山下知事は、地元の住民をはじめとするすべての関係者に心より感謝を申し上げたいと述べ、登録が決まったことへの喜びを語った。地元では、決定を受けて喜びの声が上がっている。
奈良が地元である高市総理大臣も、世界遺産として登録されたことを心からうれしく思うとコメントした。そのうえで、日本の宝から世界の宝となった貴重な文化遺産を確実に守り、次の世代へ着実に引き継いでいくと決意を示した。
地元では、今回の登録決定を追い風に、国内外からの観光客の増加や地域の活性化への期待が高まっている。歴史的な遺跡群の価値が世界に認められたことで、これからの保存と活用の両立が改めて課題となる。
