日本の対外純資産は562兆円で世界3位に後退、中国に抜かれる
finance | ANN News 24H |
財務省の発表によると、2025年末の日本の対外純資産残高は約562兆円で8年連続増加したものの、中国に抜かれて世界3位に後退した。円安を背景に対外資産は17年連続で増加している。
財務省が発表した2025年末時点の対外純資産残高は約562兆円となり、8年連続で増加した。しかし、ドイツと中国に抜かれ、日本は世界3位に後退した。日本は2023年まで33年連続で世界最大の純債権国の地位を維持していたが、その座を明け渡す形となった。
対外資産の残高は、円安を背景とした海外への直接投資の増加や、保有する株式・債券の価格上昇などにより、前年比8.5%増の約1805兆6342億円に達した。17年連続の増加となる。日本企業の海外進出が活発化していることが、対外資産の膨張に大きく寄与している。
一方で、対外負債残高も増加し、約1243兆8838億円となった。海外投資家が保有する日本株の価格上昇や、証券投資の流入増加などが要因で、7年連続の増加となった。資産と負債の差額である純資産は561兆7504億円と算出された。
日本が世界3位に後退した背景には、中国の対外投資の急速な拡大がある。中国は一帯一路構想を通じた海外インフラ投資や、国有企業の海外展開を加速させており、対外純資産を大幅に伸ばしている。ドイツも輸出主導型経済の強みを生かし、着実に対外資産を積み上げてきた。
専門家は、日本の対外純資産の絶対額は依然として巨額であり、国際的な信用力の裏付けとなっていると指摘する。しかし、順位の後退は日本経済の相対的な地位低下を象徴するものとして受け止められており、今後の経済成長力や投資戦略が改めて問われることになりそうだ。