国内に千六百万人いるとされる肥満症をめぐり、自治体と製薬企業による新たな取り組みが始まった。患者を早期に発見し、適切な医療につなげることを目指す内容となっている。
肥満症に当てはまるのは、高血圧といった健康障害などの問題を抱え、BMIが二十五以上の人とされる。身長百六十センチで体重六十四キロの場合、BMIは二十五となる。
肥満症は、がんや脳卒中などにもつながるとされている。しかし患者が千六百万人いるとされる中で、実際に医療機関にかかっているのは二点五パーセントにとどまっている。
そうした中、東京都の日の出町が新たな取り組みを始めた。製薬企業と連携し、特定健診で基準を超えた人に対して保健指導を行うとともに、受診を促していく。
ただ、日の出町には肥満症を専門とする病院がない。こうした専門の医療機関がない自治体は、全体の六割に上るという。
そのため今回の取り組みでは、別の自治体にある肥満症専門の医療機関への紹介も行う。住民が専門的な治療につながりやすくする狙いがある。
早期に発見し、適切な医療につなぐことで、十年間で三千六百万円の医療費が削減できると試算している。健康課題の上流にあたる肥満症に対応することで、町民の健康増進につなげたい考えだ。
