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まだ5月にもかかわらず熱中症を訴える人が全国で急増している。特に神奈川県では昨年比7割増の救急搬送が記録された。専門家は湿度が高く汗が乾きにくい環境で体に熱がこもる梅雨型熱中症が、梅雨入り前から前倒しで発生していると警鐘を鳴らしている。
まだ5月であるにもかかわらず、全国各地で熱中症を訴える患者が急増している。関東地方では今月に入ってから熱中症による救急搬送件数が大幅に増加しており、特に神奈川県では昨年同時期と比べて約7割もの増加が記録されている。福岡県の病院でも体調不良を訴える患者が目立ち始めており、医療現場からは警戒の声が上がっている。
専門家によると、この時期の熱中症は一般的な真夏の熱中症とは異なる梅雨型熱中症である可能性が高いという。梅雨型熱中症は、湿度が高く汗が乾きにくい環境において、体内に熱がこもることで発症する。一般的な熱中症では体の表面が高温になるのに対し、梅雨型では体表面の温度があまり上がらないという特徴があり、本人が気づきにくいことが危険性を高めている。
5月中旬以降、全国の小中学校では運動会シーズンを迎えており、練習中に熱中症で搬送される児童や生徒も相次いでいる。医師は、この時期は体がまだ暑さに慣れていない暑熱順化が不十分な状態であるため、気温がそれほど高くなくても熱中症のリスクが十分にあると指摘している。めまいや食欲の低下といった初期症状を訴える人も増えている。
対策として専門家が強調しているのは、こまめな水分摂取と適度な休憩の確保である。まだ真夏ではないという意識から、水分補給や休憩を怠りがちになる傾向があり、これが熱中症リスクを高める大きな要因になっているという。特に屋外での運動や作業時には、気温だけでなく湿度にも注意を払い、体調の変化を感じたら早めに涼しい場所で休むことが重要とされている。
気象庁の予報によると、今後も関東地方を中心に気温と湿度がともに高い日が続く見通しであり、梅雨型熱中症のリスクはさらに高まる可能性がある。例年であれば梅雨入り後に増加する熱中症だが、今年は気候変動の影響もあり前倒しで発生している。医療関係者は市民に対し、真夏と同様の熱中症対策を今から始めるよう呼びかけている。