広島県廿日市宮島町の世界遺産・弥山の山頂付近にある霊火堂が火事で全焧した。消防によると、午前8時半ごろ、弥山の山頂にある霊火堂の建物が燃えていると寺院の関係者から通報があった。消防車8台とヘリコプターなどが出動し、消火活動が行われたが、霊火堂は全焧し、周りの木などにも燃え移っている。
霊火堂はおよそ1200年前から燃え続けているといわれる「消えずの火」があることで知られ、多くの参拝者や観光客が訪れる宮島の象徴的な存在だった。この火は弘法大師空海が修行の際に灸したと伝えられ、広島平和記念公園の平和の火の元火にもなっている。
2005年にも火事で全焧しており、今回で二度目の全焧となる。警察などによると、けが人は確認されていないということだが、出火原因については現在調査中である。この火事の影響で、弥山では登山規制が行われている。
宮島は厳島神社の大鳥居とともにユネスコ世界遺産に登録されており、弥山はその原始林とともに谷山の信仰の場として知られている。1200年間燃え続けていた「消えずの火」が失われたことは、日本の文化遺産にとって大きな損失であり、今後の再建と火の復活に関心が集まっている。
