ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は北京での首脳会談後、共同声明を発表した。声明の中で、日本が「再軍事化を加速させている」と名指しで批判し、「地域の平和と安定に深刻な脅威をもたらしている」と強い表現で非難した。日本の防衛力強化と日米同盟の深化が進む中、中露両国が足並みを揃えて日本を標的にした格好であり、東アジアの安全保障環境に新たな緊張をもたらす可能性がある。
共同声明ではまた、米国とイスラエルによるイランへの攻撃について、国際法および国際関係の基本原則に違反するものだと非難し、対話への回帰を呼びかけた。中露両国はこれまでも国連安保理などの場でイラン問題に関して欧米諸国と対立してきたが、今回の声明はその立場をより鮮明にしたものといえる。
一方、経済・エネルギー分野では広範な協力の拡大がうたわれたものの、注目されていた天然ガスパイプライン「シベリアの力2」については合意に至らなかった。同パイプラインはロシアからモンゴルを経由して中国へ天然ガスを輸送する構想で、ロシア側が欧州向け輸出の代替として推進してきたが、価格や供給量などの条件面で両国の隔たりが埋まらなかったとみられる。プーチン大統領は深夜の茶会の後、北京を後にした。
国内では、栃木県で発生した強盗殺人事件で新たな事実が判明した。被害者の富山栄子さんの飼い犬が、敷地内で血まみれの状態で死んでいるのが見つかった。捜査当局は、少年らが犬の鳴き声で近隣住民に気付かれることを防ぐため、犬を殺害した可能性が高いとみており、動物愛護法違反の疑いでも捜査を進めている。残虐な犯行の全容が徐々に明らかになりつつある。
