金属の価格高騰を背景に、全国各地で金属窃盗事件が相次いでいます。特に銅は建値で先月の平均取引価格が1トンあたり約214万円と、去年のおよそ1.6倍に跳ね上がっており、換金目的で狙われているとみられます。
新潟県長岡市のキャンプ場では、10日後のオープンを控えていたにもかかわらず、水場の水道の蛇口、窯にあった網や網を置く台座などが盗まれました。冬の間は休業しており、オープンに向けて訪れたスタッフが被害に気づいたということです。「金属のものが全部ごっそりとなくなってますので、怒りしかないですね」と関係者は話しています。
神奈川県では神社で被害がありました。平の屋根に使われていた銅板が今月何者かに剥ぎ取られ盗まれました。神社の関係者によりますと、盗まれた銅板はおよそ200キロ、被害額は40万円以上に上るということです。
石川県での被害はさらに桁違いです。公園の大仏の前に置かれた2つの台座の上にあった青銅製の頭像が盗まれました。高さはおよそ3メートル。さらに屋根の銅板も被害にあい、盗まれた総重量は1トン以上に及ぶといいます。近くには防犯カメラがありますが、震災の影響で故障中でした。「一被災者からすると、傷口に塩を塗られたような感覚」と関係者は話しています。
銅板や蛇口などに使われている銅が換金目的で狙われており、警察は各地で窃盗事件とみて捜査を進めています。施設を所有する長岡市は被害届けを提出しました。専門家は、金属価格の高騰が続く限り、こうした窃盗は今後も増加する可能性があると警告しています。
