小泉防衛大臣はシンガポールで開催されたアジア安全保障会議、いわゆるシャングリラ対話において、オーストラリアとニュージーランドの国防相と会談を行った。会談では海上自衛隊の最上型護衛艦の能力向上型の輸出について議論が交わされた。
小泉大臣は、仮にニュージーランドが最上型護衛艦の能力向上型を選定すれば、三カ国間の相互運用性と相互互換性の向上につながり、地域の平和と安定に大きく資する旨を述べた。日本の護衛艦が海外に輸出される可能性は防衛政策の転換点となり得る。
ニュージーランドは新たに導入するフリゲート艦の候補に海上自衛隊の最上型護衛艦の能力向上型を挙げており、ペンク国防相は来年末までに候補を内閣に提言する予定だと説明した。
日本政府は現在、武器の輸出先を防衛装備品技術移転協定を結んだ十七カ国に限定している。ニュージーランドはまだこの協定を締結していないが、小泉大臣は協定締結に向けて前向きに議論を進めたいと意欲を示した。
今回の会談は日豪新三カ国の防衛協力の深化を象徴するものであり、インド太平洋地域における安全保障環境の変化を背景に、日本が防衛装備品の海外展開を積極的に進める姿勢を鮮明にした形となっている。
