与野党は皇族数の確保策に関する国会の総意取りまとめに向けて協議を続けている。衆参両院の議長と副議長の4人は2つの案について基本的に妥当とする方針だが、一部から慎重論も出ている。
第一の案は女性皇族が結婚後も皇室に残る案である。現行制度では女性皇族は結婚により皇籍を離脱するが、この案が実現すれば婚姻後も皇室の一員として活動を継続できる。
第二の案は旧宮家の男系男子を養子に迎える案である。戦後に皇籍を離脱した旧宮家の子孫を皇室に迎え入れることで、男系男子の皇族を確保する構想となっている。
しかし養子縁組案については一部の議員から慎重論が出ており、詰めの調整が続いている。民間で生まれ育った方を皇族とすることへの慎重な意見が背景にある。
議長案がまとまれば来週8日に全体会議を開いて与野党に提示する方針となっている。国会としての総意をどのように形成するかが今後の焦点となる。
皇族数の減少は長年の課題であり、現在の皇室には男性皇族が極めて少ない状況が続いている。安定的な皇位継承を確保するための議論は国の根幹に関わる重要な問題として位置づけられている。
この問題は国民の間でも関心が高く、世論調査では女性天皇を容認する声が多数を占めている。しかし男系男子による皇位継承を守るべきだとする保守的な立場も根強く、合意形成は容易ではない。
