安定的な皇位継承のあり方をめぐる皇室典範の改正案が、会期末を迎えた国会で大詰めの局面に入った。ANNの報道によると、一時はこの改正案について審議入りすら危ぶまれる状況だったが、与野党の調整が進み、いよいよ採決に向けた日程が具体的に固まりつつある。
改正案の中身は、皇室の将来を左右する重い内容となっている。ANNによると、この改正案は、女性皇族が結婚後も皇室に残ることや、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎え入れることなどが大きな柱とされている。長年議論が続いてきた皇位の担い手をどう確保するかという課題に、正面から向き合う内容である。
さらに、この改正案にはもう一つ踏み込んだ規定が盛り込まれている。ANNの報道によると、養子として皇室に迎えられた人物の子が男子である場合には、その子に皇位継承の資格があるという内容も含まれている。これは将来の継承のあり方に直接かかわるだけに、慎重な議論が求められる論点となっている。
採決に向けた日程については、与野党の間で合意が成立した。ANNによると、あす三時間の質疑を行ったうえで、その日のうちに採決することで与野党が合意したという。会期末が迫るなかで、審議と採決を一気に進める形となり、成立に向けた流れが強まっている。
しかし、その進め方には強い異論も出ている。ANNの報道によると、養子の子の継承資格などの点について、これまで各党の代表者による全体会議で十分に議論されていなかったとして、野党側はこれを騙し討ちだと批判している。手続きの正当性そのものを問う声が上がっている形だ。
こうした批判は、与党の内部にも及んでいる。ANNによると、進め方をめぐっては自民党内からも疑問の声が上がっているという。一方で、修正を求める動きに対して自民党はこれを拒否し、改正案は各方面の意見を最大限取り入れて作ったものであり、修正を加えれば全体が壊れてしまうという立場を崩していない。
それでも、法案そのものは成立に向かう公算が大きい。ANNの報道によると、参議院では立憲民主党が、立法府の総意ではない内容が盛り込まれているなどとして反対する方針を固めている。一方、国民民主党は賛成する方向で、参議院でも可決され、会期中に成立する公算が大きくなっているという。
