皇室典範の改正案をめぐり、与野党はあす、衆議院の議院運営委員会で審議し、採決することで合意した。ANNの報道によると、改正案はその日のうちに衆議院を通過する見込みで、長く続いてきた皇位の安定的な継承をめぐる議論が、いよいよ具体的な採決という節目を迎えることになる。国会での本格的な手続きが動き出したことで、制度改正に向けた流れが一気に進む形となった。
この採決に至る前提となったのが、国会の正常化である。ANNによると、自民党と日本維新の会が定数削減法案の先送りを決めたことで国会は正常化し、これに伴って皇室典範改正案の審議が始まることになった。与野党の駆け引きの結果として、まず皇室制度に関する法案の審議が前に進むことになった格好だ。
あすの日程としては、衆議院の議院運営委員会で質疑と採決が行われ、その後に本会議を開くことで与野党が合意している。委員会での採決を経て本会議に諮られることで、改正案は同じ日のうちに衆議院を通過する見通しとなっている。短い時間の中で、委員会から本会議へと手続きが一気に進められる日程が組まれている。
改正案の柱の一つが、女性皇族の身分に関する見直しである。ANNによると、改正案は女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにする内容を含んでいる。現在の制度では女性皇族は結婚に伴って皇室を離れることになっており、この点を改めることで、皇室の活動を担う人数の減少に歯止めをかける狙いがあるとみられる。
もう一つの柱が、旧宮家の男系男子をめぐる措置である。改正案は、旧宮家の男系男子を養子に迎えられるようにする内容を盛り込んでいる。皇位の継承資格をめぐる長年の論点に関わる部分であり、皇統の維持をどのように図るかという観点から、制度上の新たな選択肢を設ける狙いがある。
一方で、各党の立場には依然として違いが残っている。ANNによると、立憲民主党は養子案は認められないとして、反対する方針を決めている。皇室典範の改正は皇室のあり方の根幹に関わるだけに、女性皇族の残留や旧宮家からの養子といった論点をめぐって、各党の考え方の隔たりが表面化した形だ。
現時点での情報はANNの報道に基づくものであり、あすの委員会審議と採決、そして本会議での取り扱いによって、改正案がどのような形で衆議院を通過するのかが焦点となる。皇位の安定的な継承という長年の課題に関わる法案だけに、今後の国会での審議の行方に引き続き関心が集まることになりそうだ。
