東京・神田川に黒鯛の群れが出現、60年以上暮らす住民も「見たことがない」と驚き
science | ANN News 24H |
東京都台東区を流れる神田川で20匹から30匹の黒鯛の群れが泳ぐ異例の光景が確認された。隅田川でも40センチを超える大物が釣り上げられ、専門家は前例のない現象と指摘している。
東京都台東区を流れる神田川の柳橋付近で、20匹から30匹にのぼる黒鯛の群れが泳ぐ異例の光景が確認された。縦に平たく黒い体が次々と川面を進む様子は、川沿いで60年以上店を営む男性も「生まれてこの方、こういう光景は見たことがない」と驚きを隠せない様子だった。
東京湾の魚を40年以上にわたり研究してきた専門家の工藤氏は、映像を見て「間違いなく黒鯛です」と断定した。工藤氏によると、黒鯛はもともと東京湾周辺に生息する魚だが、群れを作って回遊する習性はなく、隊列を組んで泳ぐ光景はこれまで見たことがないという。
異変は神田川だけにとどまらない。神田川の本流である隅田川でも、黒鯛を狙う釣り人の姿が確認されている。取材中には実際に40センチ近い黒鯛が釣り上げられ、釣り人は興奮した様子で大物を披露していた。東京都によると、周囲に迷惑をかけなければ釣り自体に問題はないとのことだ。
目撃情報が相次いだのは2、3日前からで、住民の間でも話題となっている。専門家は、群れで行動する理由について現時点では明確な説明がつかないとしつつ、水質の変化や海水温の上昇など複合的な要因が考えられると指摘している。
東京の都市河川における生態系の変化は、近年注目を集めているテーマの一つである。かつて汚染が深刻だった神田川や隅田川は、長年の水質改善努力により魚が戻りつつあるとされてきたが、今回のような大規模な黒鯛の群れの出現は、研究者にとっても予想外の出来事として受け止められている。ANN News 24Hが伝えた。