兵庫県たつの市新宮町の住宅で、この家に住む田中澄江さん(74)と娘の千尋さん(52)が血を流して倒れているのが発見され、その場で死亡が確認された。通報を受けた警察が現場に駆けつけたところ、2人は自宅内で倒れており、いずれも上半身に複数の刺し傷が確認された。
司法解剖の結果、母親の澄江さんの死因は失血死、娘の千尋さんの死因は出血性ショックであることが判明した。2人の首には動脈に達する深い刺し傷があり、さらに体を守る際にできたとみられる防御創も複数確認された。これらの傷の状況から、2人が何者かに襲われた可能性が高いと警察はみている。
警察の調べによると、2人の死亡推定時刻は5月13日ごろとみられている。発見までに数日が経過していたことから、近隣住民や関係者が異変に気づくまでに時間がかかったとみられる。兵庫県警は殺人事件と断定し、たつの警察署に捜査本部を設置して本格的な捜査を開始した。
現場周辺の住民によると、母娘は穏やかな暮らしぶりで知られており、近所でトラブルを起こすような人ではなかったという。ある近隣住民は「もめ事が起きるような方ではない」と驚きを隠せない様子で語った。警察は現場周辺の防犯カメラの映像解析や聞き込み捜査を進めている。
捜査本部は、凶器の特定や犯行の動機の解明を急いでいる。母親の澄江さんには娘よりも比較的多くの刺し傷が確認されており、犯行の経緯や犯人像についてさらなる捜査が進められている。警察は情報提供を広く呼びかけている。
