WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は19日、アフリカのコンゴ民主共和国や隣国ウガンダで感染が広がっているエボラ出血熱の疑いで、これまでに少なくとも130人が死亡し、500人以上が症状を訴えていると発表した。感染拡大のスピードに深い懸念を示し、国際的な緊急対応の必要性を訴えた。
死亡した人の中には医療従事者も含まれており、病院内や都市部での感染拡大も懸念されている。CDC(アメリカ疾病対策センター)によると、コンゴ民主共和国で診察に当たっていたアメリカ人の男性医師が感染し、ドイツに移送される予定だという。さらに6人のアメリカ市民が避難中と報じられている。
ルワンダは隣国コンゴとの国境を閉鎖したが、WHOは国境閉鎖は人々を非公式に国境を越えさせ、かえって封じ込めを困難にすると警告。トランプ大統領は感染拡大に懸念を示したが、現時点ではアフリカ大陸に留まっているとの認識を示した。
今回の感染拡大は珍しい型のウイルスによるもので、ワクチンや特異的な治療法がないことが対応を困難にしている。WHOはグローバルなリスクは低いとしながらも、緊急の国際的対応が必要だと警告。日本の厚生労働省も空港での検疫体制強化を検討している。
