大型の台風六号が六月三日午前四時半ごろ、和歌山県南部に上陸し、全国各地に甚大な被害をもたらしました。一時およそ百四十万人に避難指示が出される事態となり、各地で河川の氾濫や道路の冠水が相次ぎました。
和歌山県を流れる小沢川には、五段階ある警戒レベルのうち最も高いレベル五の氾濫特別警報が発表されました。上流にある七川ダムでは爆発的に増水し、川沿いの駐車場が川の一部となるほどの水位に達しました。道路と堤防が崩れ、ガードレールも大きく曲がる被害が出ています。
東京都内でも各地で道路が冠水しました。品川駅前では大粒の雨が降り続き、広い範囲で水たまりが発生。足立区のトンネルでは危険な深さまで水位が上がりました。有明周辺でも道路が冠水し、車が水しぶきを上げながら走行する状況が続きました。
都内では新しい防災気象情報の運用後初めて、複数の河川にレベル四の氾濫危険警報が発表されました。善福寺川、目黒川、神田川で水位が急上昇し、目黒川では濁流が激しい音を立てて流れる危険な状態となりました。
静岡県伊東市では土砂が住宅街や伊豆急行の線路に流れ込みました。線路一面を土砂が覆い、撤去作業のめどは立っておらず、運転再開までにはかなりの時間を要するとみられています。
関東では通勤時間帯に雨のピークを迎え、交通網に大きな混乱が生じました。東京駅周辺でも午前七時ごろから大粒の冷たい雨が降り続き、観光客や通勤者が傘も差せないほどの強風にさらされました。
台風は今夜には関東の東へと進む見通しですが、明日は再び西から天気が下り坂となる予報が出ており、被害の拡大が懸念されています。各地で復旧作業が進められていますが、引き続き河川の増水や土砂災害への警戒が必要です。
