弁護士の資格がないにもかかわらず、報酬を得る目的で訴状などを作成して裁判所に提出していたとして、ある調査会社の代表取締役が弁護士法違反の疑いで逮捕された。法律の専門資格を持たない人物が、報酬を受け取りながら裁判の書面づくりに関わっていたとされる事案である。
逮捕されたのは、各種の証拠収集調査などを手がける「エコワークリサーチ&コンサルティング」の代表取締役で、愛知県一宮市に住む容疑者である。会社のトップという立場にある人物が、弁護士法に違反した疑いで身柄を拘束された形となった。
捜査を担当しているのは、名古屋地検特捜部である。検察の特別捜査部門が手がける事件として、弁護士の資格に関わる違反の疑いが調べられている。
特捜部によると、容疑者は二〇二二年五月上旬ごろから今年三月上旬ごろにかけて、弁護士ではないのに報酬を得る目的で、他の会社の取締役らから依頼を受けていたとされる。期間としては、およそ二年あまりにわたる長期の関与が疑われている。
具体的には、依頼を受けたうえで訴状や答弁書を作成し、それらを裁判所に提出するなどした疑いが持たれている。訴状や答弁書は、本来であれば弁護士などの資格を持つ専門家が扱う裁判上の重要な書面である。
これらの行為について、特捜部は容疑者の認否を明らかにしていない。容疑者が容疑を認めているのかどうかについては、現時点では公表されていない状況である。
なお、容疑者が代表取締役を務めるエコワークリサーチ&コンサルティングは、各種の証拠収集調査などの業務を営む会社だということである。今後、特捜部が依頼の経緯や実態などについて、さらに詳しく調べを進めるものとみられる。
