スウェーデンで、重い罪を犯した少年について、刑事責任年齢を十五歳から十三歳に引き下げる法案が提出された。法案は今月中旬に採決される予定で、可決されれば、対象となる少年は少年施設ではなく刑務所に収容されることになる。
対象には、重い罪を犯した一方で、まだ思春期を迎えていない年齢の子どもも含まれる可能性がある。子どもを刑務所に入れることの是非をめぐっては、社会の中でも見方が分かれている。
首都ストックホルムの北にある刑務所では、すでに少年の受け入れに向けた改修工事が進められている。来月以降には、殺人などで有罪となった少年が、この施設に収容される可能性があるという。
こうした踏み込んだ措置の背景には、深刻化する若年層の犯罪がある。スウェーデンではこの十年、未成年者が関わる銃撃事件や爆破事件が急増してきた。
当局は、生命を脅かす暴力が深刻かつ切迫した状況にあると判断している。そのうえで、刑事責任年齢の引き下げのような思い切った対応も正当化されるとの立場を示している。
一方で、警察や刑務所の関係者からは、十三歳の子どもを刑務所に収容することへの懸念の声も上がっている。年齢の低い子どもを大人と同じように収容することの影響が問われている。
スウェーデンの法務省によると、去年一年間で、殺人や殺人未遂の事件に関与した十五歳未満の少年は五十人以上に上ったという。こうした実態が、今回の法案提出の根拠の一つとなっている。
