東京女子医科大学の元理事長が、大学に損害を与えたとして背任の罪に問われている。この裁判の初公判が、東京地裁で開かれた。元理事長は、起訴された内容について無罪を主張した。
背任の罪に問われているのは、東京女子医科大学の元理事長である岩本絹子被告だ。岩本被告は、大学の新しい校舎などの建設工事をめぐり、大学に損害を与えたとして起訴されている。
検察によると、岩本被告は建設工事をめぐり、大学におよそ2億8000万円を支出させたとされる。この支出が大学に損害を与えたとして、背任の罪に問われている。金額の大きさからも、関心を集める裁判となっている。
東京地裁で開かれた初公判で、岩本被告は起訴内容を否認した。岩本被告は「背任はしていません」と述べ、無罪を主張した。検察側の主張と被告側の主張は、初公判の段階で真っ向から対立する形となった。
検察側は、冒頭陳述の中で具体的な指摘を行った。検察によると、岩本被告は建築士と会計担当者に対し、金の分配を持ちかけたとされる。検察側は、こうした経緯が背任にあたると見ている。
この裁判は、大学の運営をめぐる資金の流れが問われるものだ。建設工事に絡んで大学から多額の資金が支出された経緯が、裁判の主な争点となる。被告がどのような意図で関与したのかが、今後の審理で問われることになる。
初公判で被告が無罪を主張したことで、今後の裁判では事実関係をめぐる攻防が続くとみられる。検察側と弁護側が、それぞれの主張を立証していくことになる。背任の罪が問われた裁判の行方が注目される。
