住宅を訪ね、必要のない修理をうたって金をだまし取る。そんな手口の詐欺事件で、警視庁が新たな逮捕に踏み切った。舞台となったのは東京都と神奈川県で、すでに実行役らが摘発されていたこの事件は、組織の上層部にまで捜査の手が及んだ形となっている。
問題となっているのは、ブレーカーの修理をめぐる詐欺である。この詐欺グループは、本来は必要のないブレーカーの修理代金を請求し、住人からその代金をだまし取るなどしていたとされる。住宅の設備に関する不安につけ込むような手口で、被害が広がっていたとみられている。
今回の逮捕で、事件は新たな局面を迎えた。警視庁は、これまでの実行役らに加え、指示役などを含む六人を新たに逮捕した。さらに、このほかにも五人が逮捕されており、グループの複数の役割にわたって捜査が進められていることがうかがえる。
新たに逮捕された人物の中には、グループを動かしていたとみられる人物がいる。警視庁によると、横山容疑者は詐欺グループの指示役だったとされる。組織の中で指示を出す立場にあったとみられ、事件の全体像を解明するうえで重要な存在と位置づけられている。
指示役の具体的な役割も明らかになってきている。横山容疑者は、訪問する住宅を実行役らに割り振っていたとみられている。どの家を訪ねるかを差配することで、現場で動く実行役たちの活動を支えていたとみられ、組織的に詐欺が繰り返されていた構図が浮かび上がる。
被害の規模は決して小さくない。この詐欺グループによる被害は、二百四十件以上に上るとみられている。金額にすると、およそ四千七百万円に達するとされ、数多くの住宅が次々と標的にされていたことがうかがえる。
警視庁は、引き続き事件の全容解明を進めている。多くの逮捕者が出ていることからも、グループが一定の規模で組織化されていた可能性がある。警視庁は実態の解明を進めており、被害の広がりや、それぞれの容疑者が果たした役割について、さらに詳しく調べを進める方針とみられる。
