愛知県安城市にある化学メーカーの事業所で、男性が刃物のようなもので刺される事件があり、警察は別の場所で起きた放火事件で逮捕した容疑者と、この事件との関連を調べています。ANN News 24Hが伝えたところによりますと、刺された男性は搬送時に意識があり、命に別状はないとみられています。
警察によりますと、五日の午後九時四十分ごろ、安城市にある化学メーカーの事業所で、四十代くらいの男性が腹などを刺されたという通報がありました。男性はすぐに病院へ搬送されましたが、刺したとみられる人物はその場から立ち去り、警察が行方を追う事態となりました。
現場から逃げたとみられる人物を警察が捜していたところ、最初の事件現場からおよそ二キロ離れた関係先のアパートで、火が出ているのが見つかりました。火災が起きたのは建物の四階の一室とみられ、現場では炎や黒い煙が立ちのぼる様子も確認されています。
警察は、このアパートに火をつけた疑いで、部屋の外にいたブラジル国籍の容疑者をその場で取り押さえ、放火の現行犯で逮捕しました。容疑者はこの部屋に住んでいたとみられ、調べに対して自分で火をつけたという趣旨の供述をしているということです。
一方で、逮捕されたこのブラジル国籍の容疑者自身も、腹のあたりにけがをしていて、病院で手当てを受けていることが分かっています。刺傷事件で刺された男性と、放火事件で逮捕された容疑者の双方がけがをしていることから、二つの出来事の背景に注目が集まっています。
警察は、安城市の事業所で起きた刺傷事件と、近くのアパートで起きた放火事件について、それぞれ別々の出来事ではなく、互いに関連した一連の事件である可能性が高いとみています。そのうえで、刺傷事件については殺人未遂の疑いも視野に入れ、慎重に捜査を進めています。
現時点では、男性が刺された詳しい経緯や、二つの現場をつなぐ人間関係、そして放火に至った動機などは明らかになっていません。警察は、逮捕した容疑者から事情を聞くとともに、関係者への聞き取りや現場の状況の確認を通じて、事件の全体像の解明を急ぐ方針です。
