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愛知医科大病院の医療事故で大学側に一億二千万円の賠償命令

愛知医科大病院の医療事故で大学側に一億二千万円の賠償命令

名古屋地方裁判所は六日、愛知医科大学病院で起きた医療事故をめぐる裁判で、大学側の事故後の対応に過失を認め、およそ一億二千万円の賠償を命じた。生後七カ月のときに人工呼吸器のチューブが外れ、脳に重い障害が残った八歳のレオ君の両親が、病院側の責任を訴えていた。

名古屋地方裁判所は六日、愛知医科大学病院で起きた医療事故をめぐる裁判で、大学側の事故後の対応に過失があったと認め、大学側におよそ一億二千万円の賠償を命じた。人工呼吸器のチューブが外れたことをきっかけに脳に重い障害が残ったとして、男の子の両親が病院側の責任を訴えてきた裁判で、司法が遺族側の主張を一部認める判断を示した形となった。

重い障害を負ったのは、現在八歳になるレオ君である。レオ君は脳に重い障害があり、意識がない状態が続いている。両親は四十代の夫婦で、その原因は八年前に愛知医科大学病院で起きた出来事にあると一貫して主張し、長い裁判を続けてきた。

レオ君は当時、ウイルス性の肺炎で入院しており、生後七カ月だった。訴状によると、看護師三人が人工呼吸器をつけていたレオ君の体の向きを変えた際に、気管に入れていたチューブが外れたという。小さな体に取り付けられていた管が、処置の最中に抜けてしまったとされている。

人工呼吸器のアラームが鳴ったものの、看護師三人はすぐに医師に報告しなかった。その結果、レオ君の脳には重い障害が残ったとされている。両親は、当時の看護師の対応を振り返り、思わず強い憤りが込み上げたと語っており、対応の遅れが取り返しのつかない結果につながったと訴えてきた。

これまでの裁判で病院側は、チューブが外れる事故があったこと自体は認める一方で、看護師がチューブを押し込んだ事実はなく、隠蔽もしていないと反論してきた。さらに、レオ君には出生時から基礎疾患があり、健常な人と同等の生活を送ることができたとは言えないなどとも主張していた。

これに対し、原告側によると、名古屋地裁はレオ君の障害について、食道にチューブが入ったことなどが原因だと判断した。その上で、アラームが鳴った後の大学側の事故後の対応に過失があったと認定し、大学側におよそ一億二千万円の賠償を支払うよう命じた。

事故から八年近くがたった今も、レオ君の意識は戻っていない。ほぼすべての機能を奪われたに等しい状態が続いており、両親は息子の声を聞くこともできないと、その心情を吐露している。家族にとっては、判決が出た後も重い現実が変わらず横たわっている。

両親が願うのは、大学側がこの判決を受け入れることだという。息子の今後も続く治療や医療とどのように向き合っていくかということだけに専念していけるようになりたいと話している。一方、愛知医科大学病院は、弁護士と協議の上で今後の対応を判断するとした上で、判決文がまだ届いておらず詳しいコメントは差し控えるとしている。

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