北海道旭川市で女子高校生を橋から川に落として殺害したなどの罪に問われた内田理子被告について、被告側が控訴しない方針を固めたことが新たに分かった。これにより、旭川地裁が言い渡した懲役27年の判決が確定する見通しとなった。
旭川地裁は判決で、主文として被告人を懲役27年に処すると言い渡していた。検察側はこれまで、必要かつ強度な暴行や脅迫などの行為が招いた結果であり、被告人らが被害者を橋から転落させ殺害したなどとして、懲役27年を求刑していた。
裁判長は、争点となっていた殺人の実行行為について明確な判断を下した。内田被告が高校生を押したとは認定しなかったものの、一連の行為は殺人の実行行為に該当すると認め、被告の行為と被害者の死亡との間の因果関係も認めた。
裁判所は、被害者が被告人らの指示に従わざるを得ない精神状態に追い詰められていたと指摘した。そのうえで、被害者に多大な絶望感や恐怖心を味わわせた上で、繰り返し死を迫って橋の上から落下させたとして、非常に残虐で卑劣だと述べた。
さらに裁判所は、内田被告が不合理な供述で事実関係を否定しており、真摯な反省をくみ取ることはできないとした。その上で、内田被告が果たした役割は共犯の女よりも大きいと判断した。共犯の女については、すでに懲役23年の実刑が確定している。
内田被告は2024年、当時19歳の女と共謀し、女子高校生を車で旭川市の橋に連れて行き、裸にさせて川に落として殺害したなどとして、監禁や殺人などの罪に問われていた。
内田被告はこれまでの裁判で、監禁は認めた一方、私に殺意はありませんでしたし、橋から落下させていませんと述べ、殺人などについては一貫して否認していた。判決後に接見した弁護士によると、被告は橋から押したと認定されなかったことに安心した様子だったといい、控訴については本人と相談して決めるとしていたが、その後、控訴しない方針を固めた。
