消防の現場で人々の安全を守る立場にある消防士が、盗撮を繰り返していたとして、懲戒処分を受けました。処分の内容は、停職三ヶ月という重いものです。この消防士は、処分を受けたうえで、今日付けで職場を去ることになりました。
名古屋市消防局によりますと、停職三ヶ月の懲戒処分を受けたのは、熱田消防署に勤務する、男性の消防士です。本来であれば、人々の命と安全を守る役割を担う消防の職員が、盗撮という卑劣な行為に及んでいたことになり、その立場の重さからも、波紋を広げています。
この男性消防士が用いていたとされるのは、巧妙な手口です。男性消防士は、スマートフォンを入れた買い物カゴを、対象となる相手の背後から近づけていたということです。そして、その状態で、相手のスカートの中を盗撮していたとされています。日常の買い物の場面を装うかのような形で、撮影に及んでいたとみられます。
犯行の日時や場所、被害の規模も明らかになっています。男性消防士は、二月八日と十日に、名古屋駅周辺の商業施設で、こうした手口に及んだとされています。被害に遭ったのは、十代から二十代とみられる女性で、その数は、およそ十五人にのぼるということです。多くの若い女性が、本人の知らないうちに、撮影の対象とされていたことになります。
男性消防士は、聞き取りに対して、その動機などについても語っているということです。男性消防士は、性的欲求が溜まっていた、などと説明したうえで、公務員として、そして一人の人間として、許されない行為をしてしまった、などと話しているということです。自らの行為について、認める趣旨の説明をしているとみられます。
今回の盗撮をめぐって、男性消防士は、停職三ヶ月の懲戒処分を受けることになりました。そして、この処分を受けたうえで、男性消防士は、今日付けで、自らの意思で職を辞する、依願退職という形をとっています。人々の安全を守るべき消防の現場で起きた不祥事は、本人の退職という結末を迎えることになりました。
