カンボジアの特殊詐欺拠点を運営していたとされる日本人の男が、タイで拘束された。日本人の賭け子ら二十九人が摘発された拠点の運営に関わっていたとみられている。
タイ警察は、この拠点を運営していたとされる佐々木雄介容疑者をバンコクで発見し、入管法違反の疑いで拘束したと発表した。日本人が多く住むバンコクの高級住宅街にあるコンドミニアムにいたところを、捜査員が身柄を抑えたという。
捜査員は事前に情報を受け、このコンドミニアムを張り込んでいたとされる。そのうえで容疑者の所在を確認し、拘束に至ったとみられる。
タイ警察によると、佐々木容疑者は、去年二十九人の日本人の賭け子らが摘発されたカンボジア北西部ポイペトの詐欺拠点を、中国人グループと協力して運営していた幹部だとされる。
また、タイを拠点に生活しながら、遠隔で日本人を勧誘し、カンボジアで駆け子をさせていたリクルート役だったとみられている。日本国内から人を集め、国境を越えて詐欺に従事させる役割を担っていたという見方だ。
タイ警察は、今月中にも佐々木容疑者を日本に移送する方針だ。日本側での捜査を通じて、拠点の運営や勧誘の実態がさらに調べられることになる。
