東京地方裁判所は、音楽デュオ「Def Tech」のメンバーで、Microとして活動する西宮佑騎被告に対し、執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。違法薬物の使用などをめぐる事件で、長年知られてきたアーティストに司法の判断が示された形となった。
判決によると、被告に言い渡されたのは拘禁刑二年、執行猶予四年の刑だった。実刑は回避されたものの、有罪と認定されたことで、デュオの一員として活動してきた被告の立場には大きな影響が及ぶことになった。
西宮被告が問われていたのは、麻薬取締法違反の罪である。起訴内容によると、被告は今年二月ごろ、コカインを使用するなどしたとされ、違法薬物に手を染めていたことが事件の核心となった。
被告は、すでに開かれていた初公判の段階で、起訴された内容を認めていた。事実関係を争う姿勢を見せなかったため、審理では起きたことそのものよりも、どのような量刑が妥当かが主な焦点となっていた。
この日の判決で、東京地裁は被告と薬物との関わり方を厳しく見つめた。裁判所は、西宮被告には違法薬物に対する親和性と依存性が認められると指摘し、安易に薬物に頼っていた点を問題視した。
その一方で、裁判所は被告に有利に働く事情にも目を向けた。被告が反省の姿勢を示していることなどを考慮した結果、刑の執行を猶予するという判断に至り、更生の機会を与える形となった。
被告自身も、法廷で深く悔いる言葉を口にしていた。西宮被告は「本当に申し訳ありませんでした」と述べ、自らの行いを謝罪した。広く知られたアーティストによる薬物事件は、改めて社会に重い問いを投げかけている。
