岐阜県では、クマの目撃情報が相次いでいる。今年度、昨日までに県内に寄せられたクマの目撃情報は二百十八件にのぼり、去年の同じ時期と比べておよそ一・七倍に増えている。クマの出没が各地で続くなか、県は被害を防ぐための対策を急いでいる。
全国でもクマの目撃情報が相次いでいることを受けて、岐阜県は、富山県や石川県など周辺の五県とともに、対策についての意見交換会を開いた。複数の県がそれぞれの状況や取り組みを持ち寄り、被害を防ぐための方法について話し合う場となった。
意見交換会では、岐阜県から、カメラで撮影された画像が共有された。各県が情報を出し合うことで、クマの出没の傾向や対策の効果について、互いに参考にできるようにする狙いがあるとみられる。
また、会の中では、新たな対策の一つとして、カメラで撮影された画像をAIがクマと判定すると、スプレーが自動的に噴射されるシステムが紹介された。人がその場にいなくても、クマを検知して自動で対応できる仕組みである。
このシステムは、今年の四月に試験が始まっている。試験的な運用を通じて、実際の現場でどの程度クマの出没を防ぐ効果があるのか、検証が進められているものとみられる。
クマの目撃情報が去年のおよそ一・七倍に増えるなか、岐阜県は周辺の県と連携し、こうした新しい技術も取り入れながら、被害を防ぐための対策を進めていく方針である。今後の出没の状況にも、引き続き注意が必要となりそうだ。
