東京銀座において高級腕時計ロレックスのデイトナ一点の売却代金二千百八十五万円が入った紙袋を強奪した疑いで、ワンピン容疑者ら三人が警視庁に逮捕された。事件は三月に発生しており、長期にわたる捜査の末に容疑者らの身柄が確保されたものとみられる。
警視庁の発表によると、事件の経緯は次の通りである。二十代の男性が所有していたロレックスのデイトナを売却するにあたり、女性が代理人として銀座の買取店で売却手続きを行った。女性が現金二千百八十五万円が入った紙袋を持って買取店から出たところを、待ち構えていたワンピン容疑者が紙袋を奪い取ったという。
犯行は買取店の出入り口付近で行われたとみられ、売却のタイミングや代理人の動きを事前に把握していた可能性が高いと捜査関係者は指摘している。高級腕時計の売買には多額の現金が動くことから、買取店周辺での犯罪リスクが改めて浮き彫りとなった形だ。
銀座は日本を代表する高級商業地区であり、高級腕時計やブランド品の買取店が集中するエリアとしても知られている。近年、ロレックスをはじめとする高級腕時計の中古市場が活況を呈する中、売却に伴う現金輸送を狙った強盗事件のリスクが業界内で懸念されてきた。
今回の事件では三人が共謀して犯行に及んだとみられており、役割分担の詳細や犯行に至った動機について、警視庁が引き続き取り調べを進めている。奪われた二千百八十五万円の行方についても捜査が続けられている。
高級腕時計市場では、ロレックスのデイトナが特に高い人気を誇り、中古品でも定価を大幅に上回る価格で取引されることが珍しくない。こうした高額取引に伴うセキュリティの確保が、買取業者と利用者の双方にとって喫緊の課題となっている。
警視庁は今回の事件を受け、高級品買取店を利用する際の安全対策について注意を呼びかけるとともに、同様の手口による犯行が他にもないか余罪の捜査を進めている。銀座の商業エリアにおける防犯カメラ映像の解析も継続されており、事件の全容解明に向けた捜査が本格化している。
