ことし二月に広島県東広島市で男性が殺害され、住宅が燃やされた殺人放火事件で、広島県警は、殺害された男性の義理のおいにあたる容疑者を、殺人などの疑いで再逮捕する方針を固めました。長く捜査が続けられてきた事件が、大きく動くことになります。
再逮捕される方針なのは、倉本寛太容疑者です。倉本容疑者は、ことし二月、共犯とみられる男と共謀し、東広島市の住宅で、おじにあたる川本健一さんを殺害したうえ、住宅に火をつけたなどの疑いが持たれています。
警察によりますと、倉本容疑者は当時、川本さんが営む会社の従業員でした。倉本容疑者は、顧客などからおよそ三千八百万円をだまし取っていたことが発覚するのを免れようとして、事件に及んだ疑いがあるとみられています。会社の金をめぐる問題が、動機の一つになった可能性があるということです。
警察は、この事件について、倉本容疑者が単独ではなく、共犯とみられる男と共謀して行ったとみています。二人がどのように役割を分担し、事件に関わったのかが、今後の捜査の焦点の一つとなります。
その共犯とみられているのが、徳田雅紀さんです。倉本容疑者は先月、広島県三原市で、この徳田さんを殺害したとして、強盗殺人の疑いですでに逮捕されていました。つまり、倉本容疑者は、二月の事件に続く別の事件で、先に身柄を拘束されていたことになります。
警察は、徳田さんが東広島市の殺人放火事件に関わっていたことから、その後、口封じのために殺害されたとみて調べを進めています。事件の関係者が相次いで命を落とした形となっており、一連の経緯には不透明な点が多く残されています。
警察は、今回の再逮捕を通じて、二月の殺人放火事件の全容や、二つの事件のつながり、そして詳しい動機の解明を進める方針です。会社の金をめぐる問題が、なぜ相次ぐ事件へと発展したのか、慎重な捜査が続けられることになります。
