北海道森町の踏切でレールが約4メートル破断し貨物列車が脱線、漁港トラックからこぼれた海水による塩分腐食が原因と判明
world | ANN News 24H |
おととし11月に北海道森町の踏切でレールが約4メートルにわたって破断し貨物列車が脱線した事故について、運輸安全委員会の調査で原因が判明した。近くの漁港から来たトラックが踏切を通過する際に海水を繰り返しレールにこぼしたことで、レールの腹部が新品時の15ミリから3ミリまで腐食して薄くなっていた。
おととし11月に北海道森町の踏切で発生した貨物列車の脱線事故について、運輸安全委員会の調査結果が公表された。踏切付近でレールがおよそ4メートルにわたって破断しており、細かく砕けて散乱した状態で発見されていた。
調査の結果、破断したレールの腹部の幅が新品時の15ミリからわずか3ミリにまで薄くなっていたことが判明した。レールが5分の1まで薄くなった原因は老朽化ではなく、意外なものだった。塩分により激しく腐食したことが考えられると、運輸安全委員会は結論づけた。
踏切の近くには漁港があり、漁港関係者のものとみられるトラックの荷台から液体が落下するのが目撃されていた。漁港から来たトラックが踏切を通過する際に、海水を繰り返しレールにこぼしたことで、長期間にわたって塩分による腐食が進行し、レールが極端に薄くなっていったと考えられている。
JR北海道はレールの検査を実施していたものの、腐食の状態は十分に把握できていなかったとしている。通常のレール検査では表面の摩耗や亀裂を確認するが、塩分による内部腐食という想定外の劣化パターンを検知するのは困難だったとみられる。
この事故は、鉄道インフラの維持管理における新たな課題を浮き彫りにした。漁港や沿岸部に近い踏切では、海水や塩分による腐食リスクを考慮した特別な検査体制が必要であることを示唆しており、全国の同様の環境にある踏切でも点検の見直しが求められるとANNニュースが伝えた。