国内最大とされる違法な風俗スカウトグループのナンバー2の男が逮捕された。組織を束ねる立場にあったとみられる人物で、警視庁が実態の解明を進めている。グループの中枢に近い人物の摘発として、注目を集めている。
逮捕されたのは、スカウトグループ「ナチュラル」のメンバー、榎本悠人容疑者だ。三十五歳の榎本容疑者は、組織の中でも上位に位置していたとされ、その身柄が確保されたことは捜査の大きな節目となった。
榎本容疑者にかけられている疑いは具体的だ。二〇二三年、群馬県高崎市にある風俗店に対し、客と売春することを知りながら二十代の女性を紹介したとされ、職業安定法違反の疑いが持たれている。
榎本容疑者は、組織の中で重要な役割を担っていたとみられている。すでに逮捕・起訴されている会長の小畑寛昭被告に次ぐナンバー2で、グループ全体を統括する立場だったということだ。
「ナチュラル」は、その規模の大きさでも知られている。グループには千五百人以上が所属し、違法なスカウト行為などによって年間およそ四十五億円を得ていたとみられる。警視庁は、その資金の一部が暴力団などにも流れていた可能性があるとみている。
榎本容疑者の逮捕までには時間がかかった。今年二月中旬ごろから所在が分からなくなっていたが、今月十日、大阪・梅田のパチンコ店に似た人物が出入りしているという情報が寄せられた。捜査員が現場に向かい、十一日に逮捕に至ったという。
警察は、組織の全体像の解明を急いでいる。違法なスカウトグループをめぐっては、女性を性風俗の現場へと送り込む構造が問題視されており、今回の摘発もその流れの中にある。今後、資金の流れや上層部の関与について、さらに調べが進められる見通しだ。
