介護施設で入所者の高齢女性に暴行しけがをさせたとして、警察は介護士の男を傷害の疑いで逮捕しました。逮捕されたのは介護士の西谷博文容疑者で、調べに対し容疑を認めているということです。介護の現場で起きた職員による暴行事件として、警察が当時の経緯を調べています。
警察によりますと、西谷容疑者は、おととい未明、勤務先の介護施設で、入所者の九十代の女性の顔を手のひらで複数回殴り、右目の骨を折るけがをさせた疑いが持たれています。本来は世話を受けるべき施設の中で、高齢の入所者が職員から暴行を受けたとされています。
事件が明らかになったきっかけは、別の職員でした。警察によりますと、別の職員が女性のけがに気づいて施設長に相談し、その後、施設長が西谷容疑者を連れて警察を訪れたということです。施設の側から警察に申し出る形で、事件が表面化しました。
取り調べに対し、西谷容疑者は、おむつの交換中に女性が手をつかんできたので、顔を右の手のひらで思い切り三回ほど叩いたと話しているということです。みずから暴行に及んだことを認める供述をしているとされています。
さらに西谷容疑者は、「ひどいことをしたので言い分はありません」と話し、容疑を認めているということです。けがをさせたことについて争わない姿勢を示しているとみられ、警察が事件当時の状況を詳しく調べています。
高齢者が暮らす介護施設で、職員が入所者に暴行を加えたとされる今回の事件は、介護の現場での虐待が問われるケースとなりました。警察は、西谷容疑者が暴行に至った経緯などについて、引き続き捜査を進めるものとみられます。
