金融機関の職員や警察官を装った電話によって、六十代の男性が、合わせておよそ七千万円相当の暗号資産をだまし取られる詐欺被害がありました。男性はさらに現金もだまし取られており、被害は巨額に上っています。警察は、同じような手口の詐欺に警戒するよう、改めて注意を呼びかけています。
警察によりますと、被害があったのは今年四月から五月にかけてのことです。六十代の男性の自宅の電話に、金融機関の職員や警察官を名乗る男らから、繰り返し連絡がありました。複数の人物が立場を偽って電話をかけ、男性を信じ込ませていったとみられます。
電話をかけてきた男らは、あなたは被疑者です、逮捕されたくなければ指示に従ってほしい、などと男性に告げたということです。逮捕という言葉で不安をあおり、相手を心理的に追い込んだうえで、金銭を要求する典型的な手口だったとみられます。
指示を信じた男性は、合わせておよそ七千万円相当の暗号資産を、指定されたアドレスに送ってしまいました。さらに男性は、今年五月にも、指定された複数の口座に現金合わせておよそ千八百八十万円を振り込んでいたということです。被害は暗号資産と現金の両方に及びました。
事態が明らかになったきっかけは、男らからの要求がエスカレートしていったことでした。たび重なる要求を不審に思った男性が警察に相談したことで、一連の詐欺被害が発覚したということです。男性が途中で疑いを持たなければ、被害がさらに膨らんでいた可能性もあります。
警察は、捜査の名目で金を振り込ませたり、暗号資産を送らせたりすることは絶対にないとして、注意を呼びかけています。電話で被疑者だと告げられたり、逮捕をちらつかせて送金を求められたりした場合は詐欺を疑い、一人で判断せず警察などに相談するよう、改めて呼びかけています。
