夏休み期間に入った少年少女らが犯罪に巻き込まれないよう、警視庁が声かけの巡回を行った。大学生のボランティアとともに、繁華街に集まる若者に語りかけ、注意を呼びかける取り組みで、被害を未然に防ぐことを狙いとしている。
巡回が行われたのは十八日からの四日間で、警視庁は大学生ボランティア六十人と一緒に、少年や少女に声をかけて回った。若者と接点を持ちやすい同世代の学生が加わることで、警察官だけでは届きにくい層にも語りかけられるようにした形だ。
巡回の舞台となったのは、通称「東横」と呼ばれる一帯である。ここには全国から居場所を求める少年らが集まっており、そうした若者が相次いで犯罪に巻き込まれる事態が続いている。警視庁はこの場所に的を絞って対策を進めた。
巡回では、少年少女らと同じ目線に立ち、気軽に話せる雰囲気をつくることが重視された。ボランティアと警視庁は、そうしたやり取りのなかで、被害防止などを呼びかけるチラシを一人ひとりに手渡していった。
警視庁によると、この四日間で声をかけた相手のうち、高校生は百三十一人、中学生は七十二人にのぼった。さらに、声をかけた中には小学生も五人含まれていたという。幅広い年代の子どもたちが、この場所に足を運んでいる実態が浮かび上がった。
声をかけられた一人、中学生の少女は、見知らぬ人物から一緒に遊ぼうと声をかけられて怖かった、などと話していたという。街に集まる若者が、思わぬ形で危険と隣り合わせになっている状況がうかがえる。
警視庁は、東横に来る少年少女が犯罪に巻き込まれないよう、引き続き注意を呼びかけている。居場所を求めて集まる若者を、いかに被害から遠ざけるかが、夏休みの期間を通じた課題となっている。
