鹿児島県霧島市の温泉施設で先月から行方が分からなくなっていた五歳の男の子について、警察と消防による捜索が続けられていたが、現場近くの川沿いで、子どものような遺体が見つかった。警察が身元の確認を進めている。
男の子が姿を消したのは、先月二十一日のことだった。熊本県から家族四人で鹿児島市の動物園を訪れ、その帰り道に、霧島市の温泉施設に立ち寄っていたという。
当時、男の子は浴室に残り、両親と弟が脱衣所に向かった。そのわずか数分の間に、姿が見えなくなったとされる。浴室の窓は開いていて、男の子はこの窓から外に出たとみられている。
温泉施設は、川沿いの丘陵に建っている。当時、川の水は二日前に降った大雨の影響で、水位がふだんの四倍ほどにまで上がっていたという。増水した流れの中での捜索は難しく、ダイバーも手探りの状態を強いられていた。
行方が分からなくなってから、捜索は続けられてきたが、増水などの影響で難航していた。梅雨が明けて川の流れが落ち着き、濁りもなくなったことから、あらためて本格的な捜索が再開されていた。
そして今日、施設から下流の川沿いで、子どものような遺体が見つかった。捜索に加わっていた人たちが現場に駆けつけ、警察が身元の確認を進めている。行方が分からなくなっていた男の子ではないかとの見方が強まっている。
幼い子どもが、目を離したわずかな時間に姿を消し、一か月近くにわたって家族が帰りを待ち続けた末の展開に、深い悲しみが広がっている。同じような施設での安全のあり方についても、あらためて問われることになりそうだ。
