神戸市中央区のマンションにあった大型冷凍庫の中から損壊された男性の遺体が見つかった事件で、警察は捜査本部を設置し、本格的な捜査に乗り出した。警察はこの事件を死体損壊と遺棄の事件として扱うとともに、殺人の疑いも視野に入れて調べを進めている。
この事件は、神戸市中央区のマンションの一室で、部屋に置かれていた大型の冷凍庫の中から、損壊された成人男性の遺体が見つかったものだ。遺体は服を着た状態で腐敗が進んでおり、死亡してから長い時間が経過しているとみられている。
その後の捜査で、遺体はこの部屋の元の住人で、職業が分かっていない西口豊さんと判明した。司法解剖が行われた結果、死因は不詳とされ、西口さんは二〇一一年十二月ごろ、四十二歳の時に死亡したとみられることが新たに分かった。事件の発覚から十年以上前にさかのぼる時期に死亡していた可能性があり、遺体が長期間にわたって発見されないままだったことになる。
さらに、遺体は死亡した後に刃物で切断されたとみられることも明らかになった。切断された遺体は、それぞれ袋に入れられた状態だったという。こうした状況から、警察は遺体が意図的に隠されていた可能性があるとみて、慎重に調べを進めている。
これまでの調べでは、遺体が見つかった当時、冷凍庫の電源は入っておらず、遺体は凍っていない状態だったことが分かっている。また、部屋の玄関には鍵がかかっていて、遺体や冷凍庫の周辺から凶器は見つかっていないという。
身元が西口さんと判明したことで、警察は捜査本部を中心に、西口さんがどのような経緯で亡くなり、遺体が切断されて長期間にわたり冷凍庫の中に置かれていたのかを調べる方針だ。司法解剖でも死因が特定できなかったことから、警察は殺人の疑いも視野に入れて、事件の全容解明を急ぐことにしている。
