京都府にある日本三景の一つ、天橋立で、海を泳ぐクマが目撃され、その後捕獲された。砂浜を走り抜ける姿も撮影され、多くの人が訪れる観光地に緊張が走った。クマの捕獲までには、通報からおよそ5時間半を要することになった。
警察によると、一昨日の午後4時半ごろ、クマを目撃したという通報が寄せられた。目撃されたのは、温泉旅館などが立ち並ぶ通りのすぐ横で、人々の生活圏に近い場所だった。観光地のすぐそばという立地だけに、対応が急がれることになった。
クマは水面から顔を出し、海を泳ぐ姿が確認された。いわゆる犬かきのように泳ぐ様子で水面を進み、その姿が撮影された。観光地として知られる天橋立の周辺で、海を泳ぐクマという光景が広がり、現場は緊張感に包まれた。
クマを追い払うため、現場では爆竹が鳴らされた。その後、クマは陸に上がり、砂浜を勢いよく走り抜けた。盾を手にした警察官がクマのすぐ横を並走する場面もあり、危険と隣り合わせの対応が続いた。
走っていたクマは、一度立ち止まると、方向転換するような動きも見せた。落ち着く気配をすぐには見せないクマに対し、警察は周囲の安全を確保しながら、慎重に対応を進めた。捕獲の機会をうかがう緊迫した状況が続いた。
通報からおよそ5時間半が経過した午後10時過ぎ、クマは麻酔銃によって動けなくなったところを捕獲された。日が暮れて暗くなる中での長時間の対応の末、ようやくクマの身柄が確保される形となった。
捕獲されたのは、体長およそ137センチ、体重97キロの雄のツキノワグマだった。通報から捕獲まで5時間半に及ぶ対応となったが、一連の騒動で怪我人はいなかった。観光地として多くの人が訪れる天橋立で、海を泳ぐクマという異例の事態となった。
