東京都町田市で、自転車に乗っていた男性を車ではね、そのまま逃げたとして、男が逮捕された。はねられた男性は大けがを負っており、車を運転していた容疑者からは基準値を大きく超えるアルコールが検出されたとされる。飲酒運転とひき逃げが重なった悪質な事案として、警視庁が捜査を進めている。
逮捕されたのは、金沢秀明容疑者だ。金沢容疑者は先月、町田市で自身の車を運転中に、自転車に乗っていた五十代の男性をはね、重傷を負わせたうえで、そのまま現場から逃げた疑いが持たれている。被害者を救護せずに立ち去ったとされる点が、事件の悪質さを示している。
はねられた男性のけがは重いものだった。男性は全治一年の大けがで、現在も入院しているということだ。回復までに長い時間を要する深刻な負傷であり、一人の歩行者ならぬ自転車利用者の生活に大きな影響を与える事態となっている。
事故当時の運転状況も明らかになっている。警視庁によると、金沢容疑者は制限速度が三十キロの道路を、七十キロほどの速度で走行していたとされる。制限速度を大幅に超えるスピードで車を走らせていたとみられ、危険な運転が被害につながった可能性がある。
男性をはねた後の走行も問題視されている。金沢容疑者は、男性をはねた後も、住宅の壁などにぶつかりながら、八百メートルほど走行したとされる。事故を起こした後も車を止めずに走り続けたとみられ、その間にもさらなる被害が及びかねない状況だったことがうかがえる。
容疑者の認否についても明らかになっている。金沢容疑者は、覚えていませんと述べ、容疑を否認しているということだ。一方で、金沢容疑者の呼気からは、基準値の四倍のアルコールが検出されたとされ、飲酒運転の状態だった疑いが強まっている。
警視庁は、事故が起きた当時の詳しい状況について調べを進めている。なぜ制限速度を大幅に超える速度で走行していたのか、はねた後になぜ逃げたのか、そして飲酒の経緯はどのようなものだったのかなど、解明すべき点は多い。重傷を負った男性の回復が待たれる中、警視庁が事件の全容解明を進めるものとみられる。
