名古屋でスイミングスクールの送迎バス運転手がひき逃げ、歩行者2人が死亡
world | ANN News 24H |
名古屋市南区の交差点でスイミングスクールの送迎バスが横断歩道を渡っていた男女2人をはねて死亡させ、そのまま逃走した事件で、運転手の坂井照也容疑者が逮捕された。坂井容疑者は1年前から大型バスの運転をやめさせられマイクロバスのみ運転していたことが判明した。
名古屋市南区で起きたひき逃げ事件が送迎バスの安全管理をめぐる深刻な問題を浮き彫りにしている。二十九日午後五時半過ぎ、桜本町の交差点で横断歩道を渡っていた男女二人がスイミングスクールの送迎バスにはねられ、いずれも命を落とした。運転手はそのまま現場から逃走したが、間もなく警察に特定され逮捕された。
過失運転致死およびひき逃げの疑いで逮捕されたのは名古屋市中川区に住む坂井照也容疑者で、警察の調べに対し容疑を認めている。事故当時バスに子どもは乗っておらず坂井容疑者一人だったという。被害者二人は夕方の交差点で信号に従って横断歩道を渡っていたところを正面からはねられた。
捜査の過程で明らかになった事実が事件の深刻さをさらに増している。スクールの関係者によると、坂井容疑者は約一年前から駐車時に操作に手間取る様子が確認されていたため、会社側は大型バスの運転をやめさせマイクロバスのみを運転させる措置を取っていた。運転能力の低下が社内で認識されていたにもかかわらず完全な業務停止には至らなかった判断が問われることになる。
人命を奪った後に救護措置も取らず警察にも届け出ることなく逃走したという行為は社会的な非難を免れない。事故の衝撃だけでなく、横断歩道上で命を落とした被害者に対する最低限の人道的対応さえ怠ったことが遺族や地域住民の憤りをさらに強めている。
この事件は子どもの安全を預かるスイミングスクールという施設の信頼性にも影を落としている。送迎バスの運転手が運転能力に不安を抱えたまま業務を続けていた実態が明るみに出たことで、同様の施設における運転手の適性管理や定期的な技能評価の仕組みが全国的に見直される契機となる可能性がある。