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大分・佐伯の市街地で男女四人切りつけ、男を現行犯逮捕

大分・佐伯の市街地で男女四人切りつけ、男を現行犯逮捕

大分県佐伯市の市街地で、レンタルビデオ店の外にある駐車場などにいた男女四人が刃物で次々と切りつけられ、うち六十三歳の男性が胸などを刺されて重傷を負った。被害者はいずれも互いに面識がなく、離れた場所で相次いで襲われたとみられている。警察は刃渡り十八センチほどの包丁を持っていた四十四歳の理学療法士の男を、市内の医療施設付近で銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕し、傷害や殺人未遂の疑いも視野に事件の経緯を調べている。

大分県佐伯市の市街地で、レンタルビデオ店の外にある駐車場などにいた男女四人が、刃物で次々と切りつけられる事件が発生した。事件が起きたのは店が開店した直後の時間帯で、被害者には十代から八十代までの幅広い年代の男女が含まれているという。警察と消防によると、いずれの被害者も店の外で襲われており、日中の市街地で突然起きた凶行に、周辺の住民や通行人は一時騒然となった。現場一帯は物々しく封鎖され、救急隊や警察官が慌ただしく対応にあたる様子が見られた。

被害者のうち、胸などを刺された六十三歳の男性は特に傷が重く、重傷の状態でドクターヘリによって由布市の病院に搬送された。ほかにも複数の人が刃物で切りつけられ、それぞれ市内の病院へと運ばれたとみられている。取材によると、被害者たちは互いに面識がなく、少し離れた別々の場所で相次いで襲われたということで、特定の相手を狙ったというよりは、その場に居合わせた人を無差別に襲う、行き当たりばったりの犯行のように見えたと、現場付近にいた人は証言している。

襲撃を受けた際には、八十代の男性と十六歳の女子高校生が、ほぼ同時に近くの店内へと逃げ込んできたという。男は逃げた被害者を追う形で店に入ろうとしたものの、自動ドアが開かなかったため、店内にいた人たちには手を出せず、別の相手を求めてその場を立ち去ったとされる。こうした状況から、犯行は一つの場所にとどまらず、町の中心部にある二か所の現場にまたがって続いたことがうかがえる。現場のすぐ近くには中学校もあり、地域住民の不安は一気に高まっている。

警察への最初の通報からおよそ十三分後、今度は市内の医療施設の付近に刃物を持った不審な男がいるとの通報が寄せられた。近くの防犯カメラには、複数のパトカーが相次いでその医療施設へと入っていく緊迫した様子が捉えられていた。警察官はこの場所で、刃渡りおよそ十八センチの包丁を持っていた男を取り押さえ、銃刀法違反の疑いでその場で現行犯逮捕した。逮捕されたのは四十四歳の理学療法士の男で、警察は刃物を凶器とした一連の切りつけとの関連を慎重に調べている。

警察は今後、逮捕した男について、傷害のほか殺人未遂の疑いも視野に入れて捜査を進める方針だ。被害者が四人にのぼり、しかも互いに面識のない人々が短時間のうちに次々と狙われたことから、犯行の動機や、なぜこの店の周辺が現場に選ばれたのかといった点の解明が大きな焦点となる。男は刃物を手にしたまま、日中の市街地を歩いて移動していたとみられており、警察は防犯カメラの映像や目撃者の情報をもとに、その詳しい足取りについても調べを進めている。

近所の人によると、逮捕された男は一年ほど前に母親が亡くなった後、以前とは様子が変わっていったと話す人もいるという。ふだんは人通りや車の通行が多い市街地で、しかも店が開店したばかりの時間帯に起きた無差別的な凶行に、地域には強い衝撃が広がっている。子どもを持つ住民からは、子どもの通学路の安全を心配する声も相次いで上がっており、容疑者が逮捕された後も、事件からしばらくの間は落ち着かない不安な状況が続くとみられている。

被害者の中には十代の若者も含まれており、幸いにも命に別状のある人がいるとの情報は現時点で伝えられていないものの、胸を刺された男性が重傷を負うなど、被害は深刻なものとなった。警察は逮捕した男から詳しい事情を聞き取るとともに、周辺の防犯カメラの映像や複数の目撃情報をもとに、事件の全容解明を急いでいる。人通りの多い市街地で白昼に起きた事件だけに、地域の安全をどう確保していくかも、あらためて問われることになりそうだ。

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